厚揚げは、焼いたり煮たりといろんな料理に使える便利な食材です。
ですが、唯一の欠点は賞味期限が短いことでしょう。
そこで、厚揚げの保存性を高めるために冷凍するという手段があります。冷凍することで品質を保ちつつ、日持ちを延ばすことが可能です。
ただし、一部の人々から冷凍すると「まずい」と言われています。実は、厚揚げを適切に処理すれば引き続き美味しく楽しめます。
今回は、厚揚げの正しい冷凍方法と解凍方法を解説します。
厚揚げは冷凍しても大丈夫?
本来の厚揚げは、外側がカリッ、中はフワフワの食感を楽しむ食材です。
しかし、冷凍することで、これらの食感が失われてしまいます。
ボソッとした食感になり、高野豆腐に似てしまうんです。
また、厚揚げは油で揚げているため、正しい冷凍方法をしないと、その油が変質してしまいます。
その結果、油っぽい厚揚げになり、「まずい」と評価する人が出てしまうわけです。
厚揚げの正しい冷凍方法
それでは、厚揚げを美味しいまま冷凍保存する方法を紹介します。
まず、冷凍する前に、厚揚げの表面の水分や油分をキッチンペーパーで拭き取ります。これにより、保存時の品質が保たれます。
次に、ラップを使って厚揚げを完全に包み、空気に触れないようにします。
これをジップロックなどの保存袋に入れて冷凍庫に入れて冷凍保存します。このとき、金属のトレイに乗せると素早く冷凍できるのでオススメです。
もちろん、後で調理しやすいように適切な大きさに切ってから冷凍してもOKです。
厚揚げの冷凍保存には油抜きは必要か?
油が変質するのを避けるために油抜きをしてから冷凍保存しましょう。
厚揚げの油抜きのやり方は以下の通りです。
まず、厚揚げをザルに置き、熱湯を均等にかけます。
その後、キッチンペーパーで表面の水分を優しく拭き取ります。この時、熱湯による火傷には特に気をつけてください。
ザルを使用すれば、油抜き中に余分な油が流れ落ち、効率的に油を抜くことができます。
厚揚げは袋のまま冷凍保存できるか?
購入した厚揚げを袋のまま、冷凍するのはオススメできません。
理由は、水分が多く冷凍に向いてないことと、上記のように油抜きをしていないからです。
手間はかかりますが、油抜きをして保存袋に入れてから冷凍保存してください。
冷凍した厚揚げの保存期間
冷凍した厚揚げは、1ヶ月くらい保存可能です。そのままだと5日間ほどなので、かなり持ちますね。
保存期間を超えると品質が落ちたり、冷凍焼けのリスクが増えるため、保存状態にもよりますが、適切な時期に使い切ることが望ましいです。
忘れないように、あまり冷凍庫の奥の方に保管しないよう注意しましょう。
冷凍するメリット
厚揚げを冷凍すると長期保存が可能になること以外にもメリットがあります。
それは、冷凍すると味が染み込みやすくなることです。
このメリットを活かすことで煮物や味噌汁の具にすると美味しく味わえます。
冷凍した厚揚げの解凍方法
冷凍された厚揚げの最適な解凍方法は、冷蔵庫での自然解凍です。
この方法を用いれば、半日程度で食べられる状態になります。
解凍中に出た余分な水分は、キッチンペーパーで軽く拭き取ります。圧をかけすぎると厚揚げの水分が過度に抜け、食感が損なわれるので注意が必要です。
「まずい」と言われないよう、軽くふき取ることを守ってください。
また、味を染み込ませたい料理に使う場合は、厚揚げが凍ったままで大丈夫です。
いつもより味が染み込むため、味付けには注意してくださいね。
もちろん、急いでいる場合は、電子レンジで解凍しましょう。
ラップに包んだまま耐熱皿に乗せて、600Wで30秒ほどです。解凍後は、自然解凍と同じように優しくキッチンペーパーで水気をふき取ってください。
ただし、電子レンジで解凍すると厚揚げがパサつく感じなるので、できれば、自然解凍をオススメします。
まとめ
今回は、厚揚げの正しい冷凍方法および解凍法をまとめました。
厚揚げは油抜きした後、キッチンペーパーで表面の水分をふき取ってから、保存袋に入れて冷凍保存しましょう。
そのとき、後で利用しやすいように食べやすいサイズにカットしてから冷凍するとイイですよ。
解凍する時は、自然解凍がオススメです。煮物や味噌汁など味を染み込ませたい料理の場合は、冷凍のまま使えます。
賞味期限が短い厚揚げは冷凍保存して、いつでも使えるようにしてみてくださいね。
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