ピザ用チーズを買ったはいいけど、「使い切れなくて余ってしまう…」なんてこと、ありませんか?
冷蔵庫に入れっぱなしにすると、カビが生えたり乾燥したりして、結局、捨てることになってしまうことも…。
実は、ピザ用チーズは冷凍保存することで長持ちさせることができるんです!
しかも、解凍せずにそのまま料理に使えるので、とても便利。
今回は、ピザ用チーズの正しい冷凍保存方法や、美味しく食べるコツ、活用レシピまで、さらに徹底解説します。
参考にしていただければ、もうチーズをムダにすることはありませんよ。
ピザ用チーズは冷凍できる?基本的な保存方法
ピザ用チーズの種類によって冷凍保存に向いているのか、冷凍したら変化するのかなど、まとめました。
冷凍保存は可能か?
ピザ用チーズは基本的に冷凍保存が可能です。
ただし、すべてのチーズが冷凍に適しているわけではありません。
冷凍保存に適しているのはモッツァレラやチェダー、ゴーダなどのピザ用チーズです。
冷蔵と冷凍の違い|どちらが長持ちする?
ピザ用チーズは冷蔵でも保存できますが、賞味期限は短めです。
保存方法 | 保存期間 |
---|---|
冷蔵(開封後) | 数日~2週間 |
冷凍 | 1ヶ月 |
冷蔵では開封後すぐにカビが生えたり、乾燥してしまうことがあります。
しかし、冷凍すると保存期間が延びるので、使い切れないときは冷凍がオススメです。
冷凍すると味や食感は変わる?
チーズは冷凍すると以下のような変化が起こることがあります。
- 水分が抜けてパサつく(特にチェダーやゴーダ)
- 解凍後にうまく溶けにくくなる(モッツァレラは溶けやすい)
- 冷凍焼けすると風味が落ちる(長期保存の場合)
ただし、ピザの上に乗せて焼くならほとんど気にならないため、普段の料理で使う分には問題ありません。
ピザ用チーズの正しい冷凍保存方法
ピザ用チーズを冷凍する場合、そのままで良いのか、パラパラのまま冷凍保存する方法など、詳しくご紹介します。
冷凍前の準備|カビや乾燥を防ぐコツ
チーズを冷凍する前に、適切な準備をすることで品質を保ちやすくなります。
買ってきた袋のままではなく、以下のようにした方がベター。
- 密閉容器やジップロックに入れる(空気に触れさせない)
- 小分けにする(使う分だけ取り出せるように)
- 乾燥を防ぐため、ラップで包む
- 急速冷凍する(冷蔵庫の冷凍室の強モードを使うと◎)
使いやすくするための小分け冷凍のやり方
チーズを冷凍するときは、一度に使う量ごとに小分けにしておくと便利です。
オススメの小分け方法
- 100g~200gずつジップロックに入れる
- クッキングシートを挟んで層状にする
- ラップで包み、さらにジップロックに入れる
この方法なら、必要な分だけパラパラ取り出せるので、ムダなく使えます。
冷凍したピザ用チーズの解凍方法と使い方
冷凍したピザ用チーズは解凍した方が良いのか、調理のコツなど、まとめました。
解凍せずに使える?そのまま焼いてOK?
冷凍したピザ用チーズは、解凍せずにそのまま使うのがベストです!
ピザやグラタン、トーストなどの料理では、凍ったままのチーズをそのままのせて加熱すればOK。
解凍せずに使うメリットは次のとおりです。
- 水分が抜けにくく、風味が保たれる
- 手間がかからず、すぐに使える
- チーズが均一に溶けて、きれいに仕上がる
特にオーブンやトースターで加熱する料理では、冷凍チーズをそのままのせても問題なく溶けるため、解凍の必要はありません。
風味を損なわない自然解凍のポイント
冷凍チーズを解凍したい場合は、冷蔵庫でゆっくり解凍するのが最も風味を保つ方法です。
自然解凍の手順
- 使う分だけ取り出し、ラップや袋のまま冷蔵庫に入れる
- 2~3時間放置し、ゆっくり解凍する
- 完全に解凍したら、すぐに使う
この方法なら、急激な温度変化を防ぎ、チーズの食感や風味が変わりにくくなります。
ただし、解凍後は再冷凍せずに使い切りましょう。
電子レンジでの解凍はアリ?ナシ?
電子レンジでの解凍はあまりオススメできません。
なぜなら、チーズは電子レンジで解凍すると一部が溶けて固まり、食感が変わってしまうからです。
どうしても電子レンジで解凍したい場合は、次の方法を試してみてください。
- 500Wで10秒ずつ加熱し、様子を見ながら解凍する
- 解凍モードを使い、低温でゆっくり温める
- 加熱後はすぐに混ぜて均一にする
ただし、電子レンジで解凍するとチーズが溶け始めてしまうため、ピザなどの料理には向きません。
自然解凍か、そのまま使うのがベストです。
冷凍チーズをおいしく溶かす調理のコツ
冷凍チーズを調理するときに、溶け方が悪くてパサパサになったり、ダマになったりすることがあります。
おいしく溶かすコツを押さえておきましょう。
- ピザやグラタンは焼く前に少し蒸らす → チーズが均一に溶けやすくなる
- フライパンで使う場合は、弱火でじっくり溶かす → 高温だとチーズが固まる
- リゾットやスープに入れるなら、最後に加えて余熱で溶かす
とくに高温で一気に加熱すると、チーズの油分と水分が分離しやすいので、弱火や余熱を活用するのがポイントです。
解凍後にパサパサしない工夫とは?
冷凍チーズを解凍すると、水分が抜けてパサパサになりやすいことがあります。
この食感を防ぐための工夫を紹介します。
- 解凍前に軽くオリーブオイルをまぶす(しっとり感をキープ)
- 解凍後はすぐに使う(放置すると乾燥する)
- 水分の多い食材と一緒に使う(トマトやソース系の料理と相性◎)
特に、ピザやグラタンに使う場合は、チーズの下に具材を敷くことでパサつきを防ぐことができます。
冷凍ピザ用チーズの活用レシピ5選
つづいて、冷凍したピザ用チーズを使ったレシピを5つ、ピックアップしました。
ピザだけじゃない!チーズトーストの作り方
ピザ用チーズは、トーストにのせるだけでも簡単に美味しく食べられます。
冷凍のまま使えるので、忙しい朝にもピッタリ!
材料(1人分)
- 食パン:1枚
- 冷凍ピザ用チーズ:適量(約30g)
- バターまたはマーガリン:小さじ1
- ブラックペッパー:少々(お好みで)
- はちみつやケチャップ(アレンジ用)
作り方
- 食パンにバターを薄く塗る(チーズがしっとり溶けやすくなる)
- 冷凍のままのピザ用チーズをたっぷりのせる
- トースターで3~5分焼く(1000W目安)
- 焼き上がったら、お好みでブラックペッパーをふる
- はちみつやケチャップをかけてアレンジも◎
チーズが焦げやすいので、途中でアルミホイルをかぶせるとキレイに焼ける。
冷凍チーズで簡単グラタンレシピ
冷凍チーズは、グラタンにも最適です。
オーブンで加熱するだけで、とろっとクリーミーな仕上がりになります。
材料(2人分)
- マカロニ:100g
- 牛乳:200ml
- バター:20g
- 小麦粉:大さじ1
- 塩コショウ:少々
- 冷凍ピザ用チーズ:50g
- パン粉:大さじ1
作り方
- マカロニを表示時間より1分短く茹でる
- フライパンでバターを溶かし、小麦粉を入れて炒める
- 牛乳を少しずつ加えながら混ぜ、とろみがついたら塩コショウ
- 耐熱皿にマカロニを入れ、ホワイトソースをかける
- 冷凍チーズとパン粉をのせ、オーブン(200℃)で10分焼く
パン粉を少し多めにすると、カリッとした食感が楽しめますよ。
チーズたっぷりオムレツの作り方
冷凍チーズをオムレツに入れると、とろける食感が楽しめる絶品オムレツになります。
材料(1人分)
- 卵:2個
- 牛乳:大さじ1
- 塩コショウ:少々
- 冷凍ピザ用チーズ:30g
- バター:10g
作り方
- 卵をボウルに割り、牛乳・塩コショウを加えて混ぜる
- フライパンにバターを溶かし、卵液を流し込む
- 半熟の状態で冷凍チーズを中央にのせる
- 端から包み込むように形を整える
- お皿に移し、お好みでケチャップをかけて完成!
弱火でじっくり火を通すと、チーズがとろけやすくなります。
とろけるチーズリゾットのレシピ
冷凍チーズは、リゾットに入れると濃厚なコクが加わって絶品になります。
材料(1人分)
- ご飯:150g
- 牛乳:100ml
- コンソメ:小さじ1
- 冷凍ピザ用チーズ:50g
- ベーコンまたはソーセージ:適量
- ブラックペッパー:少々
作り方
- フライパンにベーコンを入れて炒める
- ご飯と牛乳、コンソメを加えて中火で煮る
- 全体がなじんだら、冷凍ピザ用チーズを入れて混ぜる
- 弱火でチーズを溶かし、トロッとしたら火を止める
- ブラックペッパーをかけて完成
牛乳の代わりにトマトジュースを使うと、トマトチーズリゾットにアレンジ可能ですよ。
おつまみにも!カリカリチーズせんべい
冷凍チーズをフライパンで焼くだけで、おやつにもなるカリカリおつまみが作れます。
材料(1人分)
- 冷凍ピザ用チーズ:50g
- 片栗粉:小さじ1(カリカリ感UP)
- ブラックペッパー・パセリ(お好みで)
作り方
- フライパンを熱し、冷凍チーズを薄く広げる
- 弱火でじっくり加熱し、チーズが溶けて焼き色がつくまで待つ
- 片栗粉を軽くふると、カリカリ食感がアップ!
- 裏返してさらに1分焼き、キツネ色になったら取り出す
- お好みでブラックペッパーやパセリをふって完成!
チーズにのりやゴマを加えると、和風チーズせんべいにアレンジできます。
ピザ用チーズを冷凍する際の注意点とQ&A
最後にピザ用チーズを冷凍する時に注意することと疑問を解消する回答をまとめました。
冷凍するとチーズが固まる!防ぐには?
冷凍したピザ用チーズがひと塊になってしまい、使いたい分だけ取り出せないというトラブルはよくあります。
これを防ぐためのコツを紹介します。
固まりを防ぐ保存テクニック
- チーズをバラバラに広げて冷凍する
→ クッキングシートの上に薄く広げて急速冷凍し、凍った後にジップロックに移すとパラパラになります。 - 小分けにして冷凍する
→ 使う分量ずつラップに包み、ジップロックに入れると便利です。 - 片栗粉をまぶして冷凍する
→ 片栗粉を少量まぶしてから冷凍すると、チーズ同士がくっつきにくくなる。
もし固まってしまったら?
冷凍庫から出してすぐに袋ごと軽く振ると、チーズがほぐれやすくなります。
それでもダメなら、手で軽くもみほぐすとOK!
冷凍したチーズが白くなるのはなぜ?
冷凍チーズが白っぽく変色することがありますが、これは「乾燥」と「冷凍焼け」が原因です。
白くならないようにするポイント
- しっかり密閉できる容器で保存する(空気に触れると乾燥しやすい)
- ラップで包んでからジップロックに入れる(二重包装で保護)
- 長期間保存しない(冷凍は1ヶ月以内が目安)
白くなったチーズは食べても問題ありませんが、風味が落ちることがあるので、なるべく早めに使い切りましょう。
賞味期限切れのチーズは冷凍しても大丈夫?
賞味期限が切れそうなチーズを冷凍したい場合、以下の条件を満たしていればOKです。
- 見た目やにおいに異常がない(カビや腐敗臭がない)
- 開封後すぐに冷蔵したもの(長期間冷蔵していたものはNG)
- 適切に密閉して保存されている
ただし、賞味期限切れのチーズを冷凍しても、もともとの品質は戻らないので、なるべく新鮮なうちに冷凍するのがベストです。
冷凍したチーズが溶けにくい原因とは?
冷凍したチーズが加熱してもなかなか溶けないことがあります。
その主な原因は以下の通りです。
- 水分が抜けて乾燥している → 長期間冷凍しているとチーズがパサついて溶けにくくなる
- チーズの種類による → モッツァレラやゴーダは溶けやすいが、パルメザンは溶けにくい
- 火力が弱すぎる → 低温でじっくり加熱すると、うまく溶けないこともあります
うまく溶かすためのコツ
- オーブンやフライパンの温度をしっかり上げる(200℃前後)
- 水分を足す(少量の牛乳やオリーブオイルを加えると◎)
- 蓋をして蒸らしながら加熱する(ピザやグラタンなら特に効果的!)
風味を損なわずに長期保存する裏ワザ
冷凍チーズをできるだけおいしく長期間保存する方法を紹介します。
- 真空パックにする → 市販の真空保存袋を使うと、チーズの風味をより長くキープできる
- アルミホイルで包んでから保存袋に入れる → 温度変化を抑えて品質を保ちやすくなる
- 時々、品質チェックをする → 早めに使うことで、ベストな状態で楽しめる
ピザ用チーズは冷凍保存できる?美味しさを保つコツと活用術を完全ガイドまとめ
ピザ用チーズは冷凍保存が可能で、適切な方法で保存すれば約3か月美味しく保つことができます。
特に、シュレッドタイプのモッツァレラやチェダーは冷凍向きで、使うときも解凍せずそのまま料理に使えるのが便利です。
冷凍する際は、ジップロックや密閉容器で保存し、小分けにしておくと使いやすくなります。
また、パラパラ冷凍や片栗粉をまぶすなどの工夫をすると、チーズが固まらずに取り出しやすくなっておススメです。
冷凍チーズを使ったレシピも豊富で、ピザはもちろん、グラタンやオムレツ、リゾット、チーズせんべいなど、幅広く活用できるのが魅力。
ただし、冷凍保存していても乾燥や冷凍焼けには注意が必要です。
ピザ用チーズは適切な保存方法を守り、なるべく早めに使い切ることが、美味しく楽しむポイントになります。
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